庭とは・・・

庭は、贅沢品。

ガーデニングなんて余裕がないとね。



なんて言われることはよくあることで、もうガッカリすることもなく、

造園屋に嫁ぎ、抗い、紆余曲折した末に・・・辿り着いたのが、庭だった。


生きていくために絶対必要か?問われれば、即答でき

ないカテゴリーの中に身を置いているのだと実感させられたのは、震災。

意味があると思ってしまった故に、意味があるというところまで

積み上げていかなくてはいけないものは、大きいと感じた。


家庭・・・家と庭。
生活のすぐ脇に寄り添うものであるのに遠く響いてしまう虚しさ感じたり。

ガーデニングや庭というものが二次的な幸福にすぎないのか…なんて落ち込んだり。

胸の痛くなる、切なく悲しいニュースが流れ・・・

ナーセリーで春一色の草花を目にしたら、きゅうに泣けてくるという不安定な春を
過ごした。

出身が、東北なので余計につらかった。




造園屋を起こした義父の書棚に見つけた1冊の本。

英国ガーデン物語 赤川裕
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何度読み返したことだろう。
もう1冊書き込み用に購入し、加えてイギリス庭園散策を読んだ。


英国ガーデン物語は、イングリッシュガーデン関連の書籍の多くの著者が
参考文献としている。

赤川先生の本は、なんだろう・・・魂にグッとくるのだ。

庭という概念、思想、古典主義庭園から自然主義庭園へ移行する流れを、
ストンと落ちるように説明してくれる。
そして、プラス何かある。



今夏、赤川裕先生とお会いすることができた。


英国ガーデン物語の本を 

「造園屋です。何か言葉をいただけますか?」

と言い差し出すと、

「この本、なつかしいね~」とおっしゃりながら、次の言葉をいただいた。

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春からずっと、ずっと、考えてはグルグルと巡っていた思いに終止符をうつことができる言葉
だった。

私なんかに出来ることなど少ない。
けれど、進む、進める、そう感じた。



英国ガーデン物語の最後の下りを・・・


囲われた庭にひとり籠って
「癒される」ことを願うよりも、
庭につながる自然のつぶやきとうめきに耳を傾け、
その喜びと痛みとを分かち合おうとする
すべての人に
本書を捧げる。

~「英国ガーデン物語」 赤川裕~

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by de-a-u-niwa | 2011-09-07 21:38 | | Trackback

造園、植物、風景、庭、日々の思い、出来事を・・・


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